クラミジアトラコマチスとは

クラミジアトラコマチスの感染

粘膜で感染する病原菌

クラミジアトラコマチスとは、クラミジア感染症という日本で最も感染者数の多い性感染症の病原体です。クラミジア感染症の治療は、抗生物質で病原体のクラミジアトラコマチスを死滅させることで行います。

クラミジアトラコマチスは、直径約300nmという目に見えない小さな微生物です。宿主の細胞でのみ増殖するというウイルスのような性質と、DNAとRNAを持つという細菌のような性質を両方持っているのが大きな特徴です。今ではもっぱら性感染症の病原体として知られていますが、以前はトラコーマや慢性角結膜炎の病原体としても知られていました。このクラミジアトラコマチスが尿路や性器に侵入すると、そこから感染が広がり体内で炎症を起こします。男性なら尿道、女性なら膣がおもな感染場所ですが、目や口など粘膜のあるところなら感染する病原菌です。

クラミジア感染症の感染経路

クラミジア感染症のおもな感染原因は性行為です。粘膜が触れ合う行為で感染するため、ペニスを膣に挿入するセックスはもちろん、アナルセックスでも感染しますし、フェラチオやクンニリングスのようなオーラルセックスでも感染します。軽いキス程度なら感染することはほとんどありませんが、感染者とディープキスをすれば、感染する確率はかなり高くなるでしょう。ですから、感染を予防するには、感染者と性行為を持たないのがいちばんです。とはいえ、自覚症状の少ないクラミジアですから、それと知らずに感染者と性行為を持って自分も感染するということはよくあります。ですので、クラミジアを予防するには、第一に不特定多数と性行為を持たないこと、そして、パートナーとの性行為ではコンドームを装着して粘膜同士が触れ合わないようにすることです。

感染を拡大させないために

クラミジアトラコマチスに感染しても、男女ともあまり自覚症状がありません。そのため治療が遅れることの多い感染症なのですが、進行すると体内に炎症が広がり、また、ほかの性感染症やHIVに感染する確率も高くなり、不妊などの原因にもなってしまいます。抗生物質によって比較的短期間に完治できる感染症ですので、おかしいと感じたらすぐに性病科や泌尿器科を受診しましょう。また、パートナーが変わったときは、お互いの安全のため一緒に検査を受けることをおすすめします。