妊娠中のクラミジア感染

クラミジアとは

妊婦さんは要注意

妊婦健診にはクラミジアの検査があります。妊娠中にクラミジアに感染していると、お腹の中の赤ちゃんに危険を及ぼすことがあるからです。健康な赤ちゃんを産むためにもクラミジアについて知っておきましょう。

自覚症状が少ない

クラミジア感染症は性行為によって感染する病気で、性感染症のなかでは男女とも最も感染者が多いです。クラミジアは感染しても症状が出にくい病気であるため、自分で気づかないうちに感染していたり、人を感染させたりすることがあります。特に10代後半から20代の若者に多く、日本には100万人以上の感染者がいると言われています。

女性に表れる症状

女性がクラミジア感染症になると、初期症状としておりものの量の増加や色・においの変化があり、なかには下腹部痛や性交痛などが出ることもあります。しかし、何の自覚症状も表れないという人も多く、クラミジアに感染していると知らないままに妊娠している女性も多いです。妊娠中のクラミジア感染は胎児に影響が及ぶため、妊娠30週目までに一度は妊婦健診でクラミジアの検査を受けるように推奨されています。

妊娠中にクラミジアに感染すると

早産や流産の危険

妊娠中のクラミジア感染の大きなリスクに、早産や流産を挙げることができます。胎児の卵膜にクラミジアが感染すると、絨毛膜羊膜炎という早産や流産の原因になり得る炎症を起こしてしまうことがあるのです。性器クラミジア感染症で早産や流産になることはまれですが、そういう重大なリスクがあることは知っておきましょう。早期に発見できれば短期間で完治できる病気ですので、クラミジアに感染していることがわかったら早めに治療してください。

赤ちゃんへの感染

妊娠後期では、母体のクラミジア感染による胎児への感染拡大の危険がさらに高くなります。出産時、胎児が産道を通過するときに感染してしまうことが多いです。母親がクラミジアに感染していると、出産時に赤ちゃんが産道感染する確率は約10%と言われており、赤ちゃんが感染したときは、新生児結膜炎や新生児肺炎などにもかかるリスクが高まります。生命に危険が及ぶほどの症状は滅多に起こりませんが、赤ちゃんに大きな負担がかかることは確かですので、早期にクラミジアを発見できるようにちゃんと検査を受けておくことが大切です。また、性行為によって感染する病気ですので、パートナーの男性もクラミジアに感染していないか検査しておきましょう。